路地裏ブック

本の感想

野地秩嘉『SNS時代の文章術』感想

SNS時代の文章術というタイトルから、TwitterやLINEで使える文章術のように勘違いされるかもしれませんが、SNS時代だからこそ、ちゃんとした文章を書くと目立つよ、っていう感じの本です。「文章術」っていうと名のある小説家か、小説とは関係ないライ…

安藤俊介『「怒り」のマネジメント術』感想

「怒り」ほど制御するのが難しい感情はないと思う。さらに怒りが厄介なのは、そこに「攻撃性」を持っていることだろう。 一時の感情に身を任せてしまえば、人間関係の悪化のみならず、下手すれば自分の人生でさえ台無しにしてしまう。本書では、そんな難しい…

茂木健一郎『脳を活かす勉強法』感想

勉強したはずなのに身についていないだとか、いざテストを開くと全然覚えてないだとか、よくあると思う。 学校では「勉強」について教えてくれても「勉強法」については教えてくれない。 ほとんどの人が独学でやるか、どこかで見聞きした勉強法を試すか、の…

石井遊佳「百年泥」感想

「百年泥」というタイトルを聞いて、まず思い出すのはガルシア=マルケスの『百年の孤独』だと思います。 「百年泥」も、リアリズムの要素がありながら、ところどころマジックリアリズムの要素がある作品になっています。舞台はインドのチェンナイ。 主人公は…

デスゲーム系の小説まとめ&おすすめ

デスゲームとは? 文字通り、死のゲーム。 登場人物たちは、命をかけてゲーム参加する。漫画、小説、映画などあらゆる媒体でデスゲームは存在する。 とはいえ、数は決して多いとは言えない。これから、デスゲーム系の小説を読もうとしている人の参考になれば…

矢野龍王『極限推理コロシアム』感想 密室殺人ゲーム

極限推理コロシアム (講談社文庫)作者: 矢野龍王出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/04/26メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る デスゲーム×王道ミステリー 「今から始まる殺人事件の犯人を当てよ」 監禁された七人の男女に「主催者」から突然そ…

ジェイムズ・M・ケイン『郵便配達は二度ベルを鳴らす』感想

郵便配達は二度ベルを鳴らす (光文社古典新訳文庫)作者: ジェイムズ・M.ケイン,James M. Cain,池田真紀子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2014/07/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (7件) を見る 犯罪小説の傑作 流浪の身だった「俺」ことチェンバーズ…

三津田信三『スラッシャー 廃園の殺人』感想

スラッシャー 廃園の殺人 (講談社文庫)作者: 三津田信三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/09/14メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 三津田信三『スラッシャー 廃園の殺人』感想 序盤sawのように惨殺される男女が出…

津村記久子『カソウスキの行方』感想

カソウスキの行方 (講談社文庫)作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/01/17メディア: 文庫 クリック: 4回この商品を含むブログ (14件) を見る短編集。「カソウスキの行方」、「Everyday i Write A book」、「花婿のハムラビ法典」の3本が収…

津村記久子『とにかくうちに帰ります』

とにかくうちに帰ります (新潮文庫)作者: 津村記久子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/09/27メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る『とにかくうちに帰ります』は短編集。 家が好きな僕は、題名からして「わかるわかる」とつぶやきたくなって…

津村記久子『婚礼、葬礼、その他』感想

婚礼、葬礼、その他 (文春文庫)作者: 津村記久子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/02/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見るものすごく大雑把に「婚礼、葬式、その他」という小説を説明すると、友人の結婚式の日に、部長の母という名前も…

藤ダリオ『放課後デッド×アライブ』感想

放課後デッド×アライブ (角川ホラー文庫)作者: 藤ダリオ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2012/12/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る あらすじ クラスで忘年会をしていた3年A組の生徒は、突如命をかけたデスゲーム…

さくらももこ『ちびしかくちゃん』感想 ある意味やさしい世界

ちびしかくちゃん 1 (りぼんマスコットコミックス)作者: さくらももこ出版社/メーカー: 集英社発売日: 2017/09/25メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る ちびしかくちゃんとは? ご存知「ちびまる子ちゃん」の公式パロディ。作者は同じさくら…

今村夏子「木になった亜沙」感想 文學界10月号

木になった亜沙を読む やはりこの作家はただものじゃない。 「木になった亜沙」は、あらすじだけ追えば「変身譚」。タイトル通り、人間が木になる話だ。 一見するとよくある話。いかにも現代文学作家が書きそうなものだが……。 安心してほしい。ただの変身譚…

藤ダリオ「山手線デス・サーキット」感想 山手線を題材にしたデスゲーム

山手線デス・サーキット (角川ホラー文庫)作者: 藤ダリオ出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 2011/12/22メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログを見るあらすじ高校生クイズ選手権で優勝した修平は、気づくと山手線の…

「僕らが毎日やっている最強の読み方」

僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意 作者: 池上彰,佐藤優 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2016/12/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (13件) を見る 新聞は2紙読む。1…

panpanya『動物たち』感想

動物たち作者: panpanya出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2016/11/30メディア: コミックこの商品を含むブログ (4件) を見るいつもよりカラー多め。警察官スタイルの主人公も見れる。安心のpanpanyaワールド。とくに気に入ったのは最後の方の「グラスホッパー…

宮崎夏次『夕方までに帰るよ』感想

はじめて宮崎夏次系の漫画を読みました。買った理由は、なんとなくおもしろそうだったから。読んだ感想は、なんだかおもしろかった。 家族の話?ということになるのかな。 両親がイカサマ教団に洗脳されていたり、アパートで姉が引きこもっていたりする。両…

竹野雅人「山田さん日記」感想

山田さん日記 (福武文庫)作者: 竹野雅人出版社/メーカー: ベネッセコーポレーション発売日: 1996/03メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る あらすじ 進学校にかよっていた「ぼく」は学校をサボった日、山田さん日記というゲームを手に入れる。そ…

小山竜央『スマホの5分で人生は変わる』感想

スマホの5分で人生は変わる作者: 小山竜央出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2016/09/29メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 僕は無駄な時間だとわかっているのにネットを眺めてしまう。するべきことがあるときでも気づけば、お気に入りのサイトを巡…

尾崎将也『3年でプロになれる脚本術』感想

3年でプロになれる脚本術作者: 尾崎将也出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/11/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 尾崎将也という名前を知らない人はいても、彼が脚本の、ドラマ「結婚できない男」や「アットホーム・ダッド」を…

作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう! (パリ・レヴュー・インタヴュー I)

作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう! (パリ・レヴュー・インタヴュー I)作者: 青山南出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/11/28メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 軽いノリのタイトルに比べて、作家陣がな…

猫になることができる小説5編

はじめに 塀の上や軒下でのんびりしている猫を見ると、自分も一度は猫になってみたいと思ったことはないでしょうか? というわけで今回は猫になることができる小説を5編集めてみました。 1ポール・ギャリコ『ジェニィ』 ジェニィ (新潮文庫)作者: ポール・…