路地裏ブック

本の感想

宮崎夏次『夕方までに帰るよ』感想

はじめて宮崎夏次系の漫画を読みました。買った理由は、なんとなくおもしろそうだったから。読んだ感想は、なんだかおもしろかった。
家族の話?ということになるのかな。
両親がイカサマ教団に洗脳されていたり、アパートで姉が引きこもっていたりする。両親は畑を作るため平気で家を半分壊すクレージーさをもっている。だけど主人公の柊一くんは、幸せそうな両親を見て「喧嘩ばかりする前よりマシだからいい」と思う。
姉のアパートに訪れたら、段ボールで要塞を作って引きこもっているで、よくわからない。しかも引きこもりを飼っているという男まで現れる。
不思議な世界観だった。絵柄も構図も見たことあるようで見たことないというか。
一見、大学生の落書き漫画なんだけど、センスがずば抜けている。
この人しか描けないんだろうなと思わせて、かつ、おもしろかった。
先は読めないんだけど、ストーリーはまとまっていたような……。柊一くんの感情を真面目に描いてあるからかもしれない。
番外編の終わりの一コマがとても好き。
第六話の姉の回想シーンがとてもよくて「誰のものか知らないが葬式を毎日催して遊んだ」という文章が気に入った。

夕方までに帰るよ (モーニング KC)

夕方までに帰るよ (モーニング KC)