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本の感想

野地秩嘉『SNS時代の文章術』感想

SNS時代の文章術 (講談社+α新書)
SNS時代の文章術というタイトルから、TwitterやLINEで使える文章術のように勘違いされるかもしれませんが、SNS時代だからこそ、ちゃんとした文章を書くと目立つよ、っていう感じの本です。

「文章術」っていうと名のある小説家か、小説とは関係ないライターのどちらかにわけられるのですが、この本は後者になります。
「文章力0」だったからこそ、どうしたら文章が上達するか教えられるよ、ということです。

しかし、そのわりには曖昧だったりよく言われていることだったり、が多いような気がしました。
たとえば、文章が上手になる方法であげているのは、「自分がなにを書くかはっきりさせる」や「簡潔で明晰」といったものです。
それに対して詳しく「どうすればいいか?」が欲しい人間にとっては、簡単な記述にとどまっている気がします。

唯一、参考になった点といえば、「読み手がゆっくりと読むことができるリズム」ということに触れていることです。
幾つかの文章術の本を読んできたのですが、「読み手がゆっくりと読めるリズム」については、野地さんしか書いていないような気がします。
この人の文章の核となっているのでしょう。